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(3月31日記載)
こんにちは、発毛専門医です。国内感染者数が、増加の一途をたどっています。更に悲しいことに、タレントの志村けんさんがこの新型ウィルスによって、ご臨終されてしまいました。私はとても深い悲しみに包まれています。
コロナ感染拡大のニュースから約3ヶ月ほど経過しますがまるで1年経過したかのような気分です。とてもとても長く感じます。
医療崩壊は現時点では起きていませんが、今後感染者数が増えた場合、医療崩壊の可能性もあるような危機的状況です。
パニックにはならず、ご自身のとれる行動をとってください。
(2月29日記載)
コロナウィルスが話題ですが、ついに国内でも流行しはじめたようですね。
渡航歴も無く、中国人との接触がない感染者がでました(日経)。奈良県の患者さんから広まったのかもしれませんが、真実は誰もわかりません。
3月2日から全国的に学校の休校が行われます(日経)。日本国民が一丸となってウィルスの脅威に立ち向かう段階となってきました。こうなってくると、「自分や自分の家族は大丈夫なのかな?」といった不安が押し寄せてくるのが、普通の感覚です。
このブログでは通常、毛髪に関する医療情報を提供していますが、今回異例の事態であり、コロナウィルス情報をまとめておきますので、不安な方はご参考ください。
信頼できる情報源は、参考文献にリスト化しています。嘘の情報も多いので、信頼できる情報源を頼ってください。

前提:コロナウィルスとは?
コロナウイルス自体は新しいウィルスではありません。1960年代、はじめて鳥から見つかったのがコロナウィルスです(参考文献)。
コロナウィルスには、インフルエンザウィルスのように、型とよばれるものがあり、2020年にはいって話題になったのは新型(2019-nCoV)です。
SARS( 重症急性呼吸器症候群 )やMERS( 中東呼吸器症候群 )と呼ばれる感染症も、当時は新型コロナウィルスでした。
今回の新型コロナウィルスは、危険度はSARSやMERSとは異なりますが、同じタイプのウィルスと考えて問題ありません。
新型コロナウィルス( 2019-nCoV )の情報まとめ
※ この記事では、最新情報ではなく、正確な情報を記載するようつとめています。最新情報については、厚労省のホームページをご確認ください。
新型コロナウィルスの 流行している地域
2019年12月、中国の武漢(湖北省)で初めて報告されました。その後報告は日々増え続けていますが、報告のほとんどは、湖北省および周辺の省からのものです。2020年に入ってから、中国全土の他の省や市町村で多くの症例が報告されています(参考文献)。
2020年2月現在、下記地図のように、アジアを中心に世界各国に広がっています。ダイヤモンド・プリセンス号での集団感染は、法律上では日本国外とはいえ、横浜港で感染者が発生している現状です(参考サイト)。

どのように感染するのか?ヒトからヒトへ?
現時点では、残念ながら明確にはわかりませんが、ヒトからヒトへの感染経路は、インフルエンザウィルスと同じく、くしゃみや咳から感染する可能性が極めて高いです。
空気感染するかどうかは、現在調査中であり、空気感染だとしても大丈夫なように、現場の最前線では対応しているみたいです。
新型コロナウィルスの感染対策は?
手洗いが最優先です。石鹸を使い、30秒以上洗いましょう。さらに可能であれば、人にできるだけ会わないようにしてください。
発生源は?MERS( 中東呼吸器症候群 )との関係は?
やはり気になるのは、新型コロナウィルス(2019-nCoV)と過去のコロナウィルス(MERS, SARS)かと思います。
ウィルスの遺伝子情報を解析した研究があります。
中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスと今回の新型コロナウィルスは全く違うようです(参考論文)。発生源が「中国」と「アラブ」なので、そりゃ違うでしょうね、という感じです。
共通点もあり、MERSも2019-nCoVもコウモリのコロナウィルスに似ています。コウモリが発生源であることは、ほぼ間違いなさそうです。
新型コロナウィルスかもしれないとき
都民の方は、東京都のHPに自己症状によって、「どこに電話相談をすればよいか」わかりやすい解説があります。このページをみて、自分や家族の症状にしたがって、然るべき窓口に相談してください。
ウィルスの潜伏期間
2019-nCoVの潜伏期間は、感染しているヒトと接触してから、14日以内と考えられています。家族内では、約3〜6日後に「発熱」と「呼吸器症状(咳等)」が発症しています(参考論文)。
2週間たって大丈夫であれば、安心して良いかと思います。
新型コロナウィルスの 具体的な症状
正直、風邪と区別がつきにくいです。 発熱、咳、呼吸困難が具体的な症状です。
医療機関であれば、レントゲン写真をとると、専門用語になりますが「両側浸潤」がみられます。
報告されている感染症の多くは重症ではない点は安心できます。ただし、確認された患者の一部は重篤な疾患(呼吸不全、集中治療室での治療など)に至っています。
致死率は確かではないものの、おそらく3%未満であると思われます(Lancet)。
新型コロナウィルスで重症になる可能性が高い症状
普段何かしら病気があって、下記症状をすべてを満たす場合は、かかりつけの医療機関に電話等で相談しましょう。
- 38度以上の発熱
- 咳
- 悪寒・戦慄
- だるい感じ
- 筋肉痛
胃腸の症状はある?下痢や嘔吐は?
一部の患者では、胃腸の症状である吐き気や下痢が報告されていますが、まれです(Lancet)。
なので、胃腸の症状があった場合は、他の病気(胃腸炎、がん等)を考慮します。
感染を周りに広げないためには?
上述の通り、新型コロナウィルスと風邪の区別は、問診だけでは難しいです。もしあなたが、風邪のような症状がある場合、周りに感染を広げないために、この対策は最低限とってください。
- マスクをする
- くしゃみや咳を素手で触らない
- 鼻を噛んだ場合は、その手で色々な場所を触らない
- 手をよく洗う(30秒以上)
家族が新型コロナウィルスとなったときに備えて
完全隔離が理想ですが、難しい状況もあるかと思います。
その場合は、これだけは徹底的に守りましょう。
- トイレやお風呂は分けましょう
- タオルは違うのを使いましょう
- 感染の疑いがある人にマスクをしてもらいましょう
- 血液・粘液・体液が触れ合う行為はさけてください
- アルコールを使ってこまめに机・ドアノブ・スマートフォン等を清掃してください
この対策は新型コロナウィルス以外の感染症でも有効です。
参考文献
厚生労働省:新型コロナウィルスに関する情報(一般の方向け)
厚生労働省の公式情報です。このページは日々更新され続けています。一般の方はこのページを日々フォローしてください。