円形脱毛症(Alopecia Areata:AA)の原因・予防について

AGAガイドブック

円形脱毛症は、頭皮にコイン状の脱毛を引き起こす皮膚疾患です。AA(Alopecia Areata)と略されることもあります。

通常、脱毛斑は突然出現し、発毛は自然と12ヶ月以内にみられます。一部で、重症化し完全な禿頭症(完全脱毛症)や完全な体毛喪失を引き起こすこともあります。罹患率には男女差はほぼなく、女性にやや多いといわれています。

原因

円形脱毛症の原因は、「自己免疫反応」と言われています。「自己免疫反応」とは、免疫システムが自らの細胞を誤って攻撃することです。円形脱毛症の場合、毛包が攻撃を受けて脱毛にいたります。

免疫反応が高まる原因はさまざまです。よくあるのは、インフルエンザ、風邪、胃腸炎、出産等ですね。

古くは円形脱毛症の発症は「ストレス」によって引き起こされると思われてきましたが、最新の研究では「ストレス」との関係性は証明されませんでした。

リスク

円形脱毛症の発症リスクは、喘息、花粉症、甲状腺疾患、アトピー性皮膚炎、白斑、悪性貧血、およびダウン症候群を患っている人では、リスクがとても高いです。

英科学雑誌ネイチャー2010年7月号によると、円形脱毛症には遺伝的な要因があることも明らかになりました。特に30歳未満で円形脱毛症と診断された患者のほぼ40%に、同じ疾患と診断された家族が少なくとも1人います。

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症状

一般的な円形脱毛症では、小さな円形もしくは楕円形の脱毛斑を引き起こします。禿げた肌の部分は、滑らかで異常を認めないことがほとんどです。他の頭皮の症状はありません。

まれに、患部にかゆみ、チクチク、痛み、灼熱感を認めることがあります。

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American Academy of Dermatology

予防

残念ながら予防はできません。

治療

円形脱毛症に対する根治療法はありません。

頭皮内の自己免疫反応を抑えることで、毛髪再生を促進する可能性があります。

最も効果的な初期治療は、免疫反応を抑制するための脱毛領域へのコルチコステロイド注射(ステロイド注射)です。ステロイド注射で改善しない場合は、他の治療に頼ることになります。

飲み薬でのコルチコステロイドおよび免疫抑制剤の治療もあります。ミノキシジル外用は、自然な毛周期のスピードを速め、成長し始める毛の直径を大きくすることで、毛の成長を促進する可能性があります。

一般的な経過と通院

症例の90%以上では、治療をしなくても1年以内に髪の毛が成長して脱毛斑はなくなります。再発するのが一般的です。

予防や根治療法はありませんが、予後は一般的に良好です。

残念ながら、治療をしても約7%の人々が、ほとんど毛髪再生することなく、長期間にわたって広範囲の脱毛を経験することになります。

コイン状の脱毛範囲が狭い場合は、自然治癒で経過をみることもあります。脱毛範囲が広がっていく場合は、皮膚科で治療を相談してみましょう。

参考資料

Harvard Health Publishing (Alopecia Areata)
https://www.health.harvard.edu/a_to_z/alopecia-areata-a-to-z

国立円形脱毛症協会財団
http://www.naaf.org/

American Academy of Dermatology
https://www.aad.org/public/diseases/hair-and-scalp-problems/alopecia-areata

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