2020年花粉症に備えよ。お薬は薬局とクリニック、どちらがお得なのか?

AGAガイドブック

こんにちは。発毛専門医です。

2月上旬から全国で花粉シーズンが始まると気象庁から発表されました。ついに来ました、花粉症の季節が到来です。

普段は健康であっても、この時期は鼻水や目のかゆみに耐えられず、病院や薬局に駆け込むという人も多いのではないでしょうか。

花粉症の薬は、クリニックと薬局のどちらでも入手できますが、そのお薬の種類や費用の差について解説します。

クリニックで受けられる花粉症治療

私は花粉症治療の専門ではないものの、診療をしていると、花粉症のお薬も一緒に処方しています。どの先生も(特に開業医の先生)同じだと思います。

実際は、このあたりの薬を組み合わせて治療をすることになります。

クリニックで処方薬をもらう場合、お薬代だけでなく、初再診料や調剤料が別にかかります。1500円以上かかることもあり、注意が必要です。

症状飲み薬貼り薬点鼻薬注射薬
中軽症a.抗ヒスタミン剤
(薬局でも)
a.抗ヒスタミン剤c.ステロイド必要なし
重症b.ステロイドc.ステロイドb.ステロイド
d.オマリズマブ

a.軽症の花粉症に使われる薬、抗ヒスタミン剤(経済的)

軽症の花粉症には、抗ヒスタミン剤のお薬が圧倒的に多く処方されています。安全性と効果のバランスがいいため、臨床医は好んで使います。

経済的にも、効果の面でも信頼できます。

ただ眠くなる副作用が残念なところですが、諦めないでください。

抗ヒスタミン剤にも種類がたくさんあるため、ある薬で眠くなっても、別の薬だと眠くならないこともありますので、自分にあった薬を主治医の先生と一緒に見つけるようにしましょう。

後述しますが、抗ヒスタミン剤は、薬局でも購入できます。処方薬のほうが、種類や新薬もあるため、

貼り薬は昔なかったのですが、最近になって久光製薬から登場しました。飲み薬は苦手という人は、貼り薬にチャレンジしてみましょう(貼り薬は医師の処方が必要です)。

貼り薬のアレサガ®は、1日1回貼付でOKなので、飲み忘れが多い人にとっては習慣化しやすい薬かもしれません(ただし24時間毎に貼り替えは必要)。

b.花粉症にステロイドの飲み薬・注射は良いのか?

結論から申し上げると、ステロイドの飲み薬や注射は費用が高いだけでなく、副作用も多いため、一般的にはおすすめできません。

通常の抗ヒスタミン剤や点鼻を併用しても、花粉症が抑えられない人向けの治療の選択肢と考えられています。

とはいえ、最近はオマリズマブ注射(ゾレア®)も登場してきたため、ステロイド注射の優先度は下がるでしょう。ただし、ゾレア®を使った治療は高額になるため、費用面では注意が必要です。

ステロイドの内服薬は、手軽に飲めるだけでなく、効果が抜群に良く、処方された方の満足度が高いため、処方する先生も多くおられますが、私はあまり賛成できません。

ステロイドの全身投与は、糖尿病のリスクにもなりますし、胃粘膜が荒れたり、人によってはうつ状態になる方もおられます。リスクを把握したうえで飲むべき薬です。

c.点鼻のステロイドは経済的にも優秀

内服のステロイドに関しては、少しネガティブな意見を書きましたが、点鼻(花に直接使うお薬)のステロイドはここ数年で大きく進化しています。

点鼻のステロイドは副作用が少ない新製品が登場したこともあり、使いやすくなっています。

もちろん同じステロイドなので、きちんと用法用量を守ることが大切ですが、全身投与に比べると、点鼻では全身への副作用も少ないです。

また、経済的です。たとえば、アラミスト®点鼻3mg6g のお薬代は1,851円で、保険適応で3割負担の場合、600円ぐらいで約1か月使えます。費用の負担でも優秀といえます。

d.新薬のオマリズマブ注射(ゾレア®)は超高額治療

もともと重症の喘息やアトピーの方のための注射として活躍してきたお薬が、ついに重症の花粉症にも適応が広がります。

喘息もアトピーも花粉症も、同じタイプのアレルギーで、“IgE”と呼ばれる抗体が元気に働いて、悪さ(アレルギー反応)をするんですね。ゾレアは、“IgE”が働きにくくする作用があります。

ゾレア®の良いところは、一度注射をすると2〜3週間有効であるということです。同時に花粉症の重症化が抑えられます。

抗ヒスタミン剤は毎日薬を飲み続けるのが辛い人は試してみる価値はありますが、費用は非常に高額です。ゾレア®皮下注用150mgでは、1瓶当たり4万5000円以上します。

「1回当たり600㎎を2週間ごと投与する」となると、1か月で35万円以上かかります。今春から保険適応になりますので、実際の支払いはもっと安いですが、それでも通常の花粉症治療(1ヶ月5000円迄)に比べると、比較にならないほど高額です。

【コラム】花粉症オフシーズンから行われる舌下免疫療法

花粉症のシーズンになってからはもう遅いですが、夏頃から花粉が飛ぶ春までの期間に行う花粉治療があります。

“舌下免疫療法”といって、アレルギーの原因となる物質を少量だけ体に入れていく治療法です。根気のいる治療で、約3年間の間、花粉症の時期以外も毎日内服を続けなければいけません。

耳鼻科で治療をうけることができますので、興味がある人は夏頃に耳鼻科を受診しましょう!

軽症の花粉症は薬局でも解決できる

私もそうなんですが、実をいうと軽症の花粉症は薬局でも十分解決できます。クリニックでよく処方される抗ヒスタミン剤を薬局で購入することが可能です。

しかも経済的にもそれほど負担ではありません

例えば、久光製薬のアレグラFX®は、14日分で税抜で1,886円で税込約2,000円程度だ。実はこの金額、医療機関でアレグラの14日分処方をうけて、薬局やクリニックに支払う合計金額とほぼ同じです。

薬局で薬剤師さんに相談してみるのも良いでしょう。

結局、クリニックに行くべき?薬局で薬を買うべき?

高血圧等の持病があって、普段定期的に通っているクリニックがあるなら、主治医の先生に花粉症の薬を相談してみてください。薬局で買っても、クリニックでもらっても、総金額的には変わりません。

初診料がかからないので、薬局で買うよりも費用的な負担がすくなります(もちろん処方される薬によって異なります)。

経済的な理由だけでなく、クリニックのほうが、上記の通り、薬や治療の選択肢が多いのもメリットでしょう。

忙しくてどうしてもクリニックに通えない、という方は薬局で薬剤師さんに相談してみましょう。

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