こんにちは、 発毛専門医 です。2020年、あけましておめでとうございます。
正月の時間を使って、今年の新しい目標を立てている方も多いのではないでしょうか。
仕事の目標、勉強の目標、さまざまな目標を立てておられるかと思います。禁酒・禁煙・ダイエットといった健康を目標に入れている人もいるでしょう。
今日は、『たばこをやめるという目標』を例にとって、目標を達成するコツを紹介します。
「本当は健康に悪いんだけど、やめられないんだよなこの習慣」といった悪習慣を一日でも長く断ち切ることに役立てたり、新しい目標を達成したり、ご自身の生活の中に取り入れていただけるとうれしいです。
目次
目標設定は、なぜタバコをやめるのか?を明確にする作業から
そもそもなのですが、どうして禁煙という目標をたてるのでしょうか。健康になりたいからですよね。それでは、なぜ健康になりたいのでしょうか?
お小遣いを浮かせて、他のものにお金を使いたいから?他に何か買いたい物があるのか?
あなた・あなたが大事だと思う人の幸せを願っているから?具体的に禁煙を達成するとどういう幸せが訪れるのか?
このように、そもそも「なぜタバコを辞めたいのか」という問いに向き合ってください。明確にされた目標を設定するのです。
具体的な目標設定の良い例
禁煙を達成し、1日に500円を節約することで、1月で15000円貯金し、1ヶ月毎にパートナーと美味しいディナーを食べに行く。
みたいに、より具体的な目標を設定しましょう。このような目標を具体的に設定するためのポイント(目標設定のコツ)を紹介します。

目標設定のコツ:「病気の予防」以外の理由をつける
タバコを吸うと癌になりやすい、生活習慣病になりやすい、とか色々いわれています。「病気を予防するためにタバコをやめるんだ」と頑張ると失敗します。
健康意識が高くて結構なのですが、それ以上の理由を探しましょう。
自分の生活が少し良くならないが、楽にならないか、につなげてみてください。
目標設定のコツ: 日付や数字といった具体的な数字を盛り込む
とりあえず禁煙を1年とか3ヶ月とかでよいので、目標の日付を設定しましょう。永遠に継続する!という目標は失敗しやすいです。
たとえ、1ヶ月でも2ヶ月でも立派な目標ですから、自分が達成できそうな目標を作りましょう。
例えば、毎年忘年会であう友達とはタバコを吸ってしまう場合は、「次の忘年会まで」のように期日を設定します。
継続するコツは、自分と仲良く付き合うこと
一度設定した目標を継続していくのは、簡単なことではありません。それぞれの性格がありますので、一概にいえませんが、禁煙という目標を継続するコツをご紹介します。
継続のコツ: 禁煙とは「タバコの習慣をやめること」である
禁煙というと、「喫煙者を辞める」と思われがちですが、全然違います。禁煙とは、「たばこの習慣を辞めること」です。
1日でも2日でもその習慣をやめることができれば、「禁煙を達成した」といえます。
何が言いたいかというと、禁煙目標達成できなかったからといって、自分(という人格)を責めないでください。
あなたはタバコを吸っているという習慣がある「あなた」であり、喫煙者ではありません。
禁煙に失敗したからといって、「あなた」が変わるわけでもないですから、自分はだめな人であるみたいに、自分の人格を否定しないようにしましょう。
禁煙とは、タバコを吸っているという習慣をやめることあって、喫煙者をやめるわけではない、と覚えておきましょう。
継続のコツ: よかったことを日々記録する
タバコを辞める場合は、少しの変化をできるだけ細かく、ノートやメモ帳に記録していきます。
- 「タバコを辞めた日、妻の作る晩ごはんが美味しくなった」
- 「タバコを辞めた朝、出勤までの間、子供と話す時間が長くなった」
- 「タバコを辞めて一週間、タバコ代が2,200円浮いたので、浮いたお金でパフェを食べることができた」
タバコをやめたことによるポジティブな変化を日々どんどん記録していきましょう。
そうすると、タバコを辞める理由が「病気を予防したい」から「自分の生活をよりよくするため」に変化していきます。
そうすると人間は本能的に継続しやすくなります。
最後に:使えるサポートは容赦なく使う
目標を一人で達成するのは、助けをかりられるときに比べて、難易度が高くなります。目標達成をサポートしてくれる人がいれば、力を貸してほしいとお願いしましょう。
また公的な施設、医療機関でも、禁煙の助けをしてもらえますす。
最近は保険適応の基準が変わり、特に30代前半の方は、保険での禁煙治療を受けやすくなりました。禁煙できる医療機関は、こちらのHPで公開されています。
禁煙したい人は、まず医療機関で相談してみましょう。
2020年がみなさまにとって良いとなりますことをお祈りしております。