「若白髪」は遺伝的な要因で発症することが明らかになっています。
しかし多くの人が気にする「老化による白髪」については、メカニズムは不明な点が多いです。
とはいえ、「白髪」に関するよくある間違った迷信を紹介します。
よくある間違った迷信3つ
その1. ストレスで白髪が増える
科学的な根拠はないです。
円形脱毛症では、自分の免疫が毛根を攻撃し、脱毛を引き起こします(詳しくは、円形脱毛症のページ参照)。ストレスがこの攻撃のきっかけを作ることがある、とされています。
黒髪の毛根は白髪の毛根より、攻撃をうけるターゲットになりやすいです。そのため、黒髪と白髪が混ざった状態では、黒髪が先に抜けていき、残った白髪が目立つので、ストレスで白髪が増えたように見えることがあります。
(追記)2020年6月に新しい情報をアップデートしました。
その2. 海藻は白髪予防に効果的
科学的な根拠はないです。
おそらくワカメやひじきの濃い色が、黒髪になることをイメージさせているのでしょう。なにかの食べ物が消化され、毛髪や体毛の色に影響を与えることは無いです。
その3. 白髪を抜くと白髪が増える
科学的な根拠はないです。
白髪を抜いても、次にその毛根から生えてくるのは白髪です。減りも増えもしません。
最後に言わせてください
迷信を否定しないでください
すべて「白髪に関する誤った迷信」です。ただ、これだけは言わせてください。
迷信を信じることが、時には正しい選択であることもあります。考えてみてください。この習慣をみて、どう思いますか?
- ストレスを溜めない
- 海藻を食べる
- 白髪を抜かない
海藻を食べることは白髪予防には全く効果がありません。しかし、わかめや昆布を食べる習慣を身につけることで、健康的な食生活を送ることができます。
ストレスを溜めないと健康に良いことは当たり前ですし、髪を抜くと頭皮が痛むので、抜かないことに越したことはありません。
子供の頃、「コーラを飲むと歯が溶ける」という迷信を教え込まれ、コーラを飲むのが怖かったのを覚えています。結果、コーラを避けるようになりました。
なので、迷信を信じて行動している人に出会ったら、「間違った知識だ!」と否定せず、「良い習慣を継続されていますね」と励ますようにしてくださいね。